いや、長かった。
色々な意味で長かった。
話の発端は今年の5月頃、内装関係の知り合いから紹介を受けた。
「住宅なんですが、賃貸物件にするかもしれなくて、ひょっとしてアパートとか?
特に拘りがなく、あまり面白みの無い物件っぽいですが、そんなのってやりますか?」
▲最初のプレゼンに使ったイメージパース
そんなつかみ所のない話が出てから月日が流れ、実際にクライアントとご対面したのは一月以上も経ってから。
要望を尋ねると確かに特に拘りは無く
帰ってきた答えは
「シンプルな3LDK」
であった。
それでも用途は専用住宅に違いない。
コンセプト住宅ではないが、いいじゃないか。
『機能的でシンプル』
充分やりがいはある。
「是非設計したい!何としても!!この話掴みたい!!!」
そう思ったけど↑余り熱くならないようにした↓
計画や相談止まりのケースが多く、中々実現しないのが建築設計の現状であったから。
話半分で聞いておかないと、跡から受けるダメージが大きくなってしまうのである^^;
その証拠に、計画案を出した後からハウスメーカーが競合相手に出てきてしまった。
ありゃ。。。。
単独での相談では無かったのである。
価格競争にさらされては、分が悪い...
ならばプラン勝負よ!
そしたら
「勝った!」
というより、相手の不戦敗と言ったほうが正確かな^^
珍しいケースである。
結局ハウスメーカーからは何の案も出てこずクライアントの怒りだけを買い、結果コデラアトリエへの追い風となった^^(ほっ)
幸運にも恵まれ
そこからゆったりしたペースで基本設計が始まり、意思確認の上では依頼を受けた形となった。
書面での契約のタイミングがずれ込んでしまったが、
先月末には正式に
設計監理業務の契約 を取り交す事が出来ました^^
法施行後初めての重要事項説明も無難に終える。
※重要事項説明とは、昨年末に法律で義務つけられた、設計監理の契約委託前にあらかじめ業務内容(設計等や業務体制等)について説明をする事です。
お客さんにとっても大きな出来事かもしれませんが、設計事務所にとっては「書面による契約」の行為は極めて重要なのです。
これにより、お互いに責任が発生し正式に仕事として物件に取り組むことができるのです。
そして設計料の請求が出来るのである^^
(設計料がもらえるのか?もらえないのか?という不安が常なのもですから)
打ち合わせ後気分を良くし、帰りに新宿の乗り換え前に小田急の地下に寄る。
閉店前ギリギリ。でも間に合った~
自分へのささやかなご褒美に、
この日の記念に
ケーキを買うことにした。
丁度知人のフランス人がハッピーに滞在していて、
「夕食にラタトウュを作っる。」とメールが入っていたので、手土産にもなるしね。
ぐるっと一回りして、奥のお店で面白いケーキを発見!
なんとも長~いロールケーキが気に入った♪
帰宅して、夕食を囲む皆に契約の旨を報告。
素直にとても喜んでくれたけど、
どちらかと言えば「見慣れない長さのロールケーキ」の方の感激が大きかったかな。
ま、いいだろう・笑
そしてもう一人、
亡き父に報告をした。
「一年早ければ」という思いはあったが、それでもきっと喜んでくれるに違いない。
これから本格的に実施設計に入っていくが、
クライアントにとって大きな買い物=財産となることに、改めて責任を感じつつ、
快適で日々の生活が楽しくなる住まいを目指して設計に取り組みたいと考えています。
ごく限られたスペースだけど、シッカリと緑の提案もするつもりなり^^
さて、設計しよう!
コメント (2)
お疲れさまでした!
投稿者: chizuru | 2009年10月08日 21:19
日時: 2009年10月08日 21:19
さんくす^^
契約が取れたら、
また『記念ケーキ』を皆でタベマショウ♪
乞う ご期待!?
投稿者: yosshy | 2009年10月08日 23:00
日時: 2009年10月08日 23:00